中和滴定とpH指示薬

理論化学
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こんな人におすすめ
  • 中和滴定の基本的な考え方をおさえたい
  • pH指示薬のそれぞれの特徴を図として覚えたい

このような悩みをしっかりと解決していきます!
  

本記事では,中和反応の基本的な考え方を理解した後,それぞれのpH指示薬についても解説していきます.
pH指示薬をまとめた図についても紹介するので,是非最後までご一読ください!
 
それでは今日も最後まで一緒に頑張りましょう!!
 
 

中和滴定の基本

化学反応を用いて物質の量を測定することを滴定といいます.
化学反応の中でも中和反応を用いて滴定することを中和滴定といいます.

中和滴定は,中和点を見つけることが重要になります.
中和点とは,酸・塩基が過不足なく反応する点のことをいいます.
ここで大事なことは,「\(\rm{H^+}\)のモル \(= \rm{OH^-}\)のモル」として考えるということです.
このように物質量(モル)で考えると,1価だけでなく,2価の物質が出てきたときにも計算ミスを起こさずに,単純に2倍すればすみます.
 
 
ここで注意点があります!

中和反応においては,酸・塩基の価数が重要であり,強弱は全く関係ありません.
つまり,弱酸であっても強酸であっても物質量(モル)を求めればOKということです!

pH指示薬

pH指示薬とは,pHの変化で変色する物質を使用して,溶液のpH変化を見るものです.

受験的には,フェノールフタレイン(PP),メチルレッド(MR),メチルオレンジ(MO)の3つしか出てこないので,
これらについて確実におさえておきましょう!

フェノールフタレイン(PP)

フェノールフタレイン指示薬の変色域は\(\rm{pH} = 8.0\) 〜 \(9.8\)です.
\(\rm{pH} < 8.0\)では無色となり,\(\rm{pH} > 9.8\)では赤となります.

このような暗記事項は言葉で覚えてはいけませんよ!
図として頭の中にインプットしましょう!
下のような図をまとめて覚えるだけで,
フェノールフタレイン指示薬について覚えてほしいことがすべて網羅されています.

メチルレッド(MR)

メチルレッド指示薬の変色域は\(\rm{pH} = 4.2\) 〜 \(6.2\)
\(\rm{pH} < 4.2\)では赤,\(\rm{pH} > 6.2\)では黄になります.

メチルオレンジ(MO)

次は,メチルオレンジ指示薬についてです.
メチルオレンジ指示薬の変色域は\(\rm{pH} = 3.1\) 〜 \(4.4\)
変色の仕方はめちるレッドと同じになります.
\(\rm{pH} < 3.1\)では赤,\(\rm{pH} > 4.4\)では黄になります.

pH指示薬のまとめ

それぞれ3つの指示薬について図にまとめてきましたが,これを1つの図にまとめてしまいましょう!
1つにまとめたのが下の図になります.

これを覚えるだけで,pH指示薬についての内容は完全におさえることができています!

しっかり復習して何も見ずに書けるようにしてくださいね!
 
次回は,苦手な人が多い逆滴定について詳しく解説していきます!!
 
 

pH指示薬については覚えるだけで得点になりますね!

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